●生活の基本編 #1 スマホはドイツでどうやったら使える?
- あさひ
- 2024年9月16日
- 読了時間: 10分
更新日:2024年10月1日
●生活の基本編 #1 スマホはドイツでどうやったら使える?
2024.9執筆
結論:日本で楽天モバイルにしてから渡独or
SIMフリーのスマホを持っていき現地のALDIでSIMカードを購入
空港・駅・電車内ではWi-Fiが使えるので購入はそこまで急がなくても良い
日本にいても必須のアイテム、スマホ。
海外となると分からないことだらけでとにかく調べることがたくさん、
街を歩くにもマップ必須、
私の場合スマホに電車のチケットや銀行のデビットカードも入れていたので
本当に肌身離さず持ち歩かなければなりませんでした。
渡独する3年ほど前に渡独を見越してSIMフリーのiPhoneを購入していた私。
しかしいざ渡独の準備を進めると、
SIMフリーのスマホを持っているのはいいものの
肝心のSIMカードはどこで手に入れたらいいんや?と…
ネット情報では家電量販店で海外SIMが手に入るらしいとのことで、
早速ビックカメラに行ったのですが見当たらず…
店員さんに聞くと
「昔はあったんですが今はもう売ってないです!
海外SIMってすごく高くて1日3000円ぐらいかかることもあって
割に合わないから売れなくって。
どうしてもってことなら空港にはあると思いますよ」
そういうわけでドイツに到着した当日に現地で買うことにしました。
すぐにスマホが使えないと困る!という不安感から、ドイツに到着してまず最初に大急ぎでSIMカードを買わねば!と思っていました。
私はフランクフルト空港に到着したので、フランクフルト空港付近でSIMカードを買った人のネット情報を参考にしました。
それによるとフランクフルト駅を出たところすぐにあるキオスクで、Lycamobile(ライカモバイル)という種類のSIMカードを買うことができ、その場で初期設定までやってくれるとのことでした。

↑フランクフルト駅近くのキオスク。
でかでかとLycamobileと書いてあり分かりやすいです。
後述のとおり私はここにパスポートを忘れました……
ドイツにはこういう感じのキオスクはよくあり、フランクフルト駅周辺は治安もあまり良くないので焦ってここで買うべきではありませんでした……
ネット情報のとおりキオスクがありSIMカードも買えました。
当時の私は何も分からず買ってしまったのですが、
今思うとLycamobileは
料金プランが高く(私が選んだプランは4週間20ギガ20€ぐらいでした)、
どれぐらいギガ数が残っているのか確認方法も分かりにくく(確認用の番号に電話をかけると表示されるのですが、この番号も相当ネットで調べないと分かりませんでした)、
プリペイドのチャージもしにくかったです(ネット経由でもチャージできそうだったのですが私はよく分からず毎月近くのスマホショップに行ってチャージしてもらってました)。
ただし高いとはいえ日本のスマホ代と比べるとそんなに変わらず、
ギガ数が多かったので低速になる心配がなかったのと、
人混みなどでもよく繋がったので、そのあたりはLycamobileの良いところだと思います。
それからあまりにもアホすぎる事件発生。
SIMカードを購入するとキオスクのお兄さんがSIMカードの挿入やら初期設定やらまでやってくれるのですが、
本人確認のためのパスポートが必要といわれパスポートを渡しました。
設定自体は10~15分で終わったのですが
スマホが使えるようになったことの喜びが大きすぎて、
パスポートを返してもらうのを忘れてしまったのです。
最悪な事に私はフランクフルト駅からデュッセルドルフ駅までICE(ドイツの新幹線のような電車)を予約しており、
パスポートが返されていないことに気がつかず、
そのままデュッセルドルフまで行ってしまいました。
片道2時間弱かかる距離です。
デュッセルドルフに着いてからパスポートがないことに気づき、
泣く泣くフランクフルト行きのチケットを買い、
キオスクへトンボ返りしたのでした。
運良くパスポートはキオスクにそのままあり返してもらうことができました。
あと少し気がつくのが遅ければ、
キオスクが閉まっていた可能性や盗まれていた可能性もあったので、本当にヒヤヒヤした出来事でした。
私はこの事件以来どこに行くにも絶対にパスポートがあるがどうかこまめにチェックするようになりました。
ドイツには割とどこでもWi-Fiがあり空港や駅、電車内もWi-Fiが使えます。
日本だとフリーWi-Fiを使おうとするとメールアドレスの登録やらめんどくさい手順があったりしますが、そういうのもほぼ無い印象です。
もしかしたら最悪SIMカードがなくても街中のWi-Fiで食いつなげるかもしれません。
なので今思うと、渡独直後の何もかも分からない状態でよく分からないキオスクでよく分からないSIMカードを大急ぎで買う必要はありませんでした。
デュッセルドルフまで移動して落ち着いてしっかり情報収集してから買うでも良かったと思います。
渡独してしばらく経つと友だちもできたのですが、SIMカードについて聞いてみるとほとんどがALDI TALK(アルディートーク)というSIMカードを使っていました。
ドイツによくあるALDIというスーパーに売っているSIMカードです。

↑ALDIに行くとプリペイドカード売り場にスターターセットが売っています。
9.99€ですが10€のチャージがついているので実質無料みたいなものです。
これをレジに持って行くとスターターセットがもらえます。

↑ALDI TALKスターターセット

↑店内に貼られていたチラシ。私は8.99€のプランにしていました。
時期によってキャンペーンなのかお値段そのままで自動的に10ギガに増量される時もありました。
スーパーが販売してるSIMカード?どゆこと?と日本の感覚だと思うかもしれませんが、
ドイツでは結構一般的なようです。
しかも大変リーズナブルで、私が使っていたプランは4週間6ギガ8.99€!
Lycamobileを使っていた時に20ギガも使い切れないことに気づき6ギガにしたのですが、それでも十分でした。
そして、スターターセットを買ったら、
SIMカードをスマホに差し込んですぐ使えるわけではありません。
SIMカードを使えるようにする(=アクティベートする)必要があります。
Wi-Fiが使える場所に行き、「ALDI TALK Aktivierung」というアプリをインストールして、それに従って必要事項を入力していきます。
最後にビデオ通話で本人確認があります。
ALDI TALK Aktivierung
私の場合はビデオ通話は優しそうなおばちゃんが出て、英語とドイツ語どちらがいいか聞かれたのでドイツ語でお願いしました。
パスポートを開いて見せたり、名前や誕生日を答えたりして、5分もかからず終わった気がします。
外国語でビデオ通話?!とちょっとハードルが高く思えてしまうかもしれませんが、
おばちゃんはとても優しかったですし、面接みたいな雰囲気でもありません。
私もドイツに来たばかりでドイツ語でビデオ通話なんかできるかな……と不安でしたが、
ビデオ通話なので身振り手振りもあり想像より時間も短く拍子抜けしました。
ビデオ通話が終わって数十分でSIMカードが使えるようになります。
スマホに差し込んで、
画面左上の電波マークのところに「MEDIONmobile」と表示されたら、
ALDI TALKのSIMカードが無事使えるようになった証拠です!

↑私はてっきり「ALDI TALK」って表示されるものだと思っていたので意外でした。
ALDI TALKがMEDIONmobileの回線を使用しているためらしいです。
ここで1つ注意。
ALDI TALKのSIMカードを使用中は、スマホの電源を入れる度にPINコードを入力しなければなりません。
1度電源を落としたらPINコードを覚えていないとスマホが使えなくなります。
PINコードはスターターセットに入っている紙に書かれています。
このPINコード、おそらく3回ぐらいまでしかやり直しができず、
3回間違えてしまうとどうなるか分かりません……
普段スマホの電源を頻繁に切ったり入れたりすることはあまりないかもですが、
充電が切れたり故障したりでふとした瞬間に電源が落ちてしまうことってあります。
私もスマホが急に壊れた時に再起動してみようと電源を落としたら、
PINコードを覚えていなかったがためにスマホが使えず、
わざわざ紙を見に大急ぎで帰宅したことがあります(涙)
その時は自宅が近い距離だったので事なきを得ましたが……
もし旅先だったら最悪だったと思います。
PINコードは絶対に忘れないように、そしてこの紙をなくさないようにしましょう!

↑PINコード1、PINコード2と2つ記載があるのですがスマホに入力するのは1です。
2はどんな場面で使うのか分かりません…
ALDIはいろんなところにあるので買い物ついでにチャージできるところも良かったです。
ALDIに「5€」とか「15€」とかのチャージ用のカードが売っているので
それをレジに持っていき購入すると暗証番号が書かれたレシートがもらえるので、
ALDI TALKのマイページに入力するだけでチャージ完了です。
このマイページが便利で、チャージはもちろんプラン変更や残りギガ数なんかも見れるので、使い勝手が本当に良かったです。
なおLycamobileもALDI TALKもドイツの電話番号(0049から始まる、+49と表記されることもある)が取得できます。
私はLycamobileからALDI TALKにSIMカードを変えたので、
電話番号も変わってしまいました。
やはり最初からALDI TALKを買うべきです!
また、楽天モバイルを使っていた友だちがいたのですが、SIMカードを買ったりすることなく、そのままドイツでスマホが使えていました。
もっと早く知っていれば私も日本で楽天モバイルにしたかったです。
ただし、楽天モバイルのスマホをそのままドイツで使うとドイツの電話番号がないので、
現地でホテルやお店に電話する際や、書類記入や仕事等で電話番号が必要な際には困るかもしれません。
ただ友だちとの連絡はLINEやWhatsApp(ドイツでよく使われているLINEのようなもの)で済むのでドイツの電話番号がなくても問題ないと思います。
ちなみにドイツの電話番号を使っている間、日本の電話番号はどうなるのでしょうか?
大手キャリアなら、
普段使っているプランを止めて料金がかからない代わりに電話番号を月いくらかで預かってくれるサービスがあるらしいのですが、
私が日本で使っていたY!mobileにはそのようなサービスはないみたいでした。
なのでドイツでALDI TALK(ドイツの電話番号)を使っている間にもY!mobile(日本の電話番号)の料金がかかってしまいます。
かといって解約して渡独すると、帰国した際にまた新たな契約をして新しい電話番号を取得する必要があります。
そうすると旧電話番号で登録している情報を更新する必要があり、
私の場合長年使っている電話番号だったこともあり、
様々なサイトや書類関係と電話番号が紐づいているので
更新作業は相当大変そうだと思われました。
お金をとるか手間をとるかみたいな二択になってしまったのですが、
私はY!mobileを解約せず渡独するほうを選びました。
使っていないのに月々料金が発生してしまうのはもったいなかったですが、帰国したときすぐに帰国前と変わらずスマホが使えたのでストレスがありませんでした!
ただ私は1年2ヵ月の滞在だったのでそうしましたが、
より長期滞在の方は日本の携帯会社は解約していったほうがコストは抑えられると思います。
まとめると次の選択肢があるかと思います。④がオススメです!
①大手キャリア等で日本の電話番号を保管できる場合
日本の携帯会社は解約せず渡独(保管費用が発生)
→現地でSIMカードを買う
→帰国後も日本の電話番号が変わらず使える
②日本の電話番号を保管できないが、帰国後も維持したい場合
日本の携帯会社は解約せず渡独(通常料金が発生)
→現地でSIMカードを買う
→帰国後も日本の電話番号が変わらず使える
③日本の電話番号を保管できないが、コストを抑えたい場合
日本の携帯会社は解約してから渡独
→現地でSIMカードを買う
→帰国後に新たな携帯会社を契約し旧電話番号と紐づいている情報を更新する(手間はかかる)
④日本で楽天モバイルにしてから渡独
もし現地でドイツの電話番号が必要になったらSIMカードを買う
→帰国後も日本の電話番号が変わらず使える
Comments