●生活の基本編 #7 家の探し方
- あさひ
- 1月21日
- 読了時間: 7分
●生活の基本編 #7 家の探し方
2025.1執筆
結論:友人がいれば紹介してもらうべし
いなければ何件も見て慎重に吟味を
住むところがなければドイツ生活が成り立ちません。
私は渡独して最初の3ヵ月は
語学学校と提携(?)している家をエージェントが手配してくれ、
学校に通っている間はその家に住むことができました。
私はてっきり学生寮のようなものを想像していたのですが、あるドイツ人夫妻の家の空き部屋でした。
あまりに広い部屋だったので相部屋かと思ったら私1人でした。
このご夫妻が本当に良い方で、すてきなおじいちゃんとおばあちゃんでした。
寝食は別々だったのですが、
ちょこちょこおじいちゃんが私の部屋の植物に水をあげに来たり、
風邪をひいたときは紅茶を持ってきてくれたり、
自室に招いてくれてコーヒーをごちそうしてくれたり、
おばあちゃんの手作りケーキをくれたり……ホームステイしてる気分でした。
私はバイト先でもらった日本食や旅先のお土産をあげたりしていました。笑
おそらく、学生を受け入れる気概のあるオーナーを募集して学校から紹介される仕組みなのだと思います。

↑おじいちゃんはよく私の部屋の前にチョコレートなど甘いものを置いてくれました。
あたたかい心遣いに毎回ほっこりしてました♪
語学学校は3ヵ月のみの契約だったので
退去の2ヵ月ぐらい前からMixBで新しい家を探しました。
MixBというのは家だけでなく宿泊先や求人や中古品なんかも探せる
スーモとAirbnbとタウンワークとメルカリを足したようなサイトです。
いろんな情報が集まる掲示板みたいな感じです。
参考:MixB
私の場合は、このMixBで家情報を探し、
日本人専用WG(ヴェーゲー、ドイツでいうシェアハウス)に空きがあるのを見つけ、
連絡するとレスポンスも早く来たので運良く滑り込めました。
(このWGのオーナーが要注意人物だったのです。
この件は【●気をつけてほしい編 #1 搾取してくる日本人に気をつけろ 実体験①】をお読みください!)
しかし、連絡しても返事が来ないことはザラにあり、
返事が来たとしても詐欺の場合も多いようです。
たとえば、先にいくらか振り込めと言われ、
振り込むと連絡がつかなくなるような詐欺です。
こちらとしては期限までに家を見つけないと寝るところがないので
気持ちがすごく焦るので、多少怪しくても払ってしまうケースが多いようです。
またMixBは多くの人が見ているサイトなので、
言い方は悪いですがカモになる人を見つけるには格好の場所なのかもしれません。
もちろん中には本当に純粋に入居者を募っている方もいますし、
レスポンスがしっかりしている方もいますが、運に大きく左右されそうです。
なので最もオススメは友だちの紹介!!
退去予定の友だちがいたらその部屋を紹介してもらうのが1番確実です。
私も友だちが家探しに疲弊している場面に直面しました。
その頃たまたま別の友だちが日本への本帰国のため退去する予定があり、
私が橋渡し役となり大家さんを紹介してもらうことができ、
友だちは無事その部屋へ入居することができました。
このようなパターンなら
大家さんの人柄や住み心地は友だちが実際住んで経験済みなので
ある程度保障されていますし、全くの他人と交渉するより楽で安心です。
部屋を紹介してくれる友だちなんていない!という場合は、
できたら日本人が募集している部屋を何件かあたることをオススメします。
もちろん現地の方が募集している部屋もあるのですが、
その場合は現地の方との競争になってしまいます。
ドイツ語や英語が堪能、かつ、収入も現地の方並みならまだしも、
語学や収入が不安定な日本人という立場なら、
契約までの道のりが相当大変だと思います。
大家さんからすると
語学も収入もしっかりしている人に部屋を貸したいと思うはずなので、
なかなか現地の方には勝てないわけです。
ただこれは難しい悲しい話でもあるのですが、
大家さんが日本人だから安心して入居できるかといえば、
残念ながら日本人でも日本人をターゲットにして搾取する人間がいます。
そういう人間が私が入居したWGのオーナーだったわけですが、
ドイツに来たばかりだとなかなか見抜くことが難しかったりします。
入居までのやりとりはメールが多いと思いますし、
文面のみで信頼できる良い大家かどうか見抜くのは至難の業です。
私はそのオーナーと入居の契約に向けてメールでやりとりしていましたが、
今思えばそのメールからして変でした。
何が変だったかというと、
相談したわけでもないのに、私の仕事や通勤について過剰な心配とアドバイスを長文でしてきました。
(勤務時間が長く続けるのは大変なのではないか?
本当にやりたい仕事なのか?
家から職場まで電車で1時間かかるが遠すぎないか?
もっと近い仕事はないのか?
電車がキャンセルになると1~2時間待つこともあるが本当に大丈夫か?
など……なかなか長文でした)
当時は仕事のことまで気にかけてくれて良い人だなあと思ってしまっていたのですが、
よくよく考えると入居するのにそこまで口出ししてくるのは余計なお世話!
もちろん家賃を払う能力があるか収入を確認したり、
他の入居者と共同生活するのに人柄や生活能力が問題ないかなど、
大家として必要なことを確認するのは当然です。
しかし、相談したわけでもない余計な長文アドバイスは変だと気づくべきでした。
ドイツで1人孤独になると、そういった優しさが沁みてしまって
ついつい気を許しそうになるのですが、
悪い日本人はそれもわかっていて最初は優しくしてきて、そこからつけこんでくるので要注意です。
実際このオーナーは入居者に親切に見せかけたブラックバイトを提案してきたり
学歴や家族のことにまで口出ししてくるような人だったので、
その片鱗がメールのやりとりで見えていたことになります。
初対面あるいはメールでのやりとりしかしていない親しくない間柄にも関わらず、
仕事、通勤方法、学歴、家族のことにまで
頼んでもないのに口出ししてくる大家と出会ったら警戒してください。
正直運もあると思います。
なので何件か問い合わせて、大家の対応を見比べて、慎重に吟味してください。
(繰り返しになりますが、この要注意オーナーについては
に詳しく書いているので、ぜひお読みください!
私が情報発信しているのは、このような悲しい思いをする人が1人でも減ることを願ってのことです)
逆にドイツ人でも日本が好きな方はたくさんいて、
日本人は基本的には清潔で周りへの配慮があるので、
それがわかっていて日本人を好んで募集される大家さんがいるのも確かです。
私が最初に住んだ語学学校が手配してくれた家のご夫妻も
地元に長年住まれているドイツ人のご夫妻でしたが、本当にすてきな方でした♪
私が働いていた現地カフェでも似たような理由で、店長が日本人を絶対採用したいと言っていました。
まあこれは日本にいても同じことなのですが
日本人だから安全とか
外国人だから信用できないとは限らないわけです。
ただ日本語でコミュニケーションをとれたほうが
変な日本人かどうか違和感に気づきやすいと思いますし、
海外で家を探すという心身ともにストレスを感じる一大事の中で、
言語のストレスが減るのは大きいことだと思うので、
まずは日本人大家を探してみることをオススメします。
私が出会ったドイツ人ご夫妻のような
すてきな大家さんの家に入居できますように♪
Comments