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●生活の基本編 #8 仕事、どうやって探してどうやって応募する?

更新日:2月16日

●生活の基本編 #8 仕事、どうやって探してどうやって応募する?

2025.1執筆


結論:初海外でも仕事はある。

ジャパレスならすぐにでも働ける。

現地店ならとりあえず履歴書を送れ。

英語はできて損なし、ドイツ語は数字だけでも分かると◎


お金のない状況で渡独した私は

ワーホリビザが取得できたらすぐ働かないといけない状況でした。


私のワーホリ1番の目的は「現地のカフェで働くこと」。


22歳、新卒でカフェに就職し当時そのカフェが売りにしていたラテアートを習得した私は、

言葉が通じなくともラテアートなら海外でもウケるのではないかと当時から思っていました。


ドイツはビールの国として有名ですが、

実はカフェもたくさんありコーヒーの消費量も世界で上位に食い込んでくる国なのです。


しかし日本でだってカフェのバイトを見つけるのは大変なこともあります。


ドイツ語が堪能ならまだしも初心者レベル、

しかもワーホリビザなので働ける期間はどんなに長くても1年という期限付き、

それも初めての海外での仕事探し……不安でいっぱいでした。


仕事の探し方は店舗に求人の貼り紙がされていたら直接問い合わせるでもいいと思いますが、MixBで探すのが無難だと思います。

私の友だちもみんなMixBでバイトを探していました。


MixBというのは求人だけでなく家、宿泊先、中古品なんかも探せる

スーモとAirbnbとタウンワークとメルカリを足したようなサイトです。

いろんな情報が集まる掲示板みたいな感じです。

私は家もMixBで探したことがあり●生活の基本編 #7 家の探し方でも紹介しています♪


参考:MixB


ちなみにドイツでの仕事というと、こんな種類があります。


︎●Vollzeit(フォルツァイト)→いわゆる正社員のような毎日フルタイムの働き方。

もちろん給与から税金が引かれる。


●Teilzeit (タイルツァイト)→いわゆる扶養を超えたパートのようなある程度固定でシフトに入る働き方。

給与から税金が引かれる。


︎●Minijob (ミニジョブ)→いわゆる扶養内パートのような週に数日シフトに入る気軽な働き方。

月の上限額を超えなければ税金が引かれることなく、働いた分丸々給与がもらえる。

私が滞在中は月の上限520€でした。ほぼ毎年改訂されるらしく、2024年現在では538€に引き上げられています。


なお私の滞在中、最低賃金は時給12€でした。

これも2024年からは12.41€、2025年からは12.82€と引き上げられ、年によって変わります。


(ちなみに1人でドイツで暮らしていくにはどれぐらいの収入が必要なのか?は

にて詳しい解説あり♪


私はTeilzeitの仕事を探していたのですが、

MixBで日本人が経営するアジアスーパーの求人を見つけ、応募して働き始めました。


日本人経営だったので、履歴書等はもちろん日本で提出するのと変わらない日本語表記です。


(友だちの中には日本人経営のお店でも英語表記の履歴書を出している子もいました。

ドイツでは英語を話せるに越したことはないですし、

語学力のアピールにもなるので、もし可能なら自分のできる言語で履歴書を作成するのはオススメです!)


最終的にはカフェで働くことを目標にしつつ、

基本的な会話に慣れたり、まずは日本語で教えてもらえる環境でストレスなく稼ぐためにスーパーを選びました。


この選択は後々のことを思うと正解でした。


スーパーでは従業員の8割は日本人、2割は現地の学生や中国の方でした。

お客様は6割ほどが現地の方々、4割ほどが日本人でした。


仕事内容はお寿司やお惣菜を並べたショーケース越しの接客が主で、

言われた商品を取り、レジを打っていました。開店前には寿司も作りました。


関わる方々の比率や仕事内容も渡独当初の私には非常にちょうど良く、

ドイツ人相手にドイツ語の接客の機会があることがありがたかったです。


これまでの人生で海外の人と関わったり

母国語以外を話す経験がなかった私には毎日が刺激的でした。


レジはお客様に注文内容や合計金額がタブレットで表示される形式だったのですが

数字に慣れるためあえて合計金額とお釣りを毎回口に出して伝えていました。

これが後々カフェバイトにありつくためにとても良い経験となりました。


ドイツ語の数字というのは日本語と位の読み方が逆で、一の位→十の位の順に読みます。

また英語と数字の響きも全然違うのでなかなか耳馴染みがありませんでした。


生活する上で数字は付きまといますし、

後に働くカフェでも金額を読み上げる必要があったので、このスーパーで数字に慣れたことは本当に幸運でした。


何言われてるか分からないことも何度もありましたが

ショーケースが目の前にあるのである程度のことは指差しでなんとかなりましたし、

同僚にドイツ語が堪能な日本人もいたので助けてもらっていました。


また同僚曰く、ドイツで日本人で寿司が作れるなら絶対に仕事はあると言っていて、

それほど寿司が作れる日本人は重宝されているようでした。


寿司を作るといってもシャリは機械で出てくるのでネタを乗せるだけ、

巻き寿司も機械に海苔とネタを乗せるだけ、

カリフォルニアロールなどの太巻きだけ人力でしたが何回か作るとできるようになりました。

寿司なんて人生で使ったことなかった私でもできたので

そこまでハードルが高いことではありませんでした。


↑余談ですが私は食べ物の中で1番お寿司が好きで、ドイツに住んだらお寿司が食べられなくなることを悲しんでいました。

しかし実際にはドイツでは一般的なスーパーでも(クオリティはさておき)お寿司が売っていたり、

ジャパレスでもお寿司はよくあるので、その心配は全く無用でした。

そして私の職場のスーパーでは売れ残ったお寿司もたくさんもらえたので、日本にいる時よりお寿司が食べられる夢のような日々でした笑

毎回これぐらいもらえていて、お金も無かったので本当に救われていました。


私はこのスーパーで最初はバイト(Teilzeit)だったのですが、

語学学校が終わり時間に余裕ができたと同時に正社員(Vollzeit)になりました。


しかし慣れない環境での激務に体調を崩し、

働き始めてたった2ヵ月でしたが退職を考えた時、この機会に本来の目標であるカフェでの仕事探しを始めました。


友だちから最近たまたま行ったカフェで日本人を募集していたとの話を聞き、

まずはそのカフェに行ってみました。


店には特に求人募集の貼り紙はなかったのですが、

翻訳アプリも駆使して店員さんに「ここで日本人を募集していると聞いたけど本当ですか?働きたいです」と言うと、


「確かにそうだよ!○日にChef(シェフ、ドイツ語で上司のことで、店長やオーナーを指す場合が多い)が来るからおいで!」と言われ、後日また訪問しました。


そしてChefと面接してProbeの日を決めました。

Probe(プローベ)とは、バイトなど始める際に最初の数日お試しで働くことです。


面接といっても堅苦しい感じではなく、

いつドイツ来たの?いつProbe来れる?連絡先教えて!ぐらいのやりとりでした。


ちなみにProbeで給与が出るかどうかは場所によるみたいです。

雇用側もその人の適性を見れますし、働く側も自分に合う仕事なのか、またイメージとのギャップがないか確かめることができます。


そして私は晴れてProbeの機会をもらい初めてドイツ現地カフェの現場に立ったのですが、そのカフェはアイスがメインで、何十種類あるアイスの注文を聞き取り対応するのは渡独当初の私には至難の業でした。


アイスは練習して盛り付けられるようになりましたが、ドイツ語対応がダメダメでした。


Probe後、Chefに「アイスの盛り付けはとても良いけどこの仕事はコミュニケーションが大事だから採用はできない」と不合格を言い渡されました。


私はめげることなく次の手を打ちました。


住んでいる地域の「おすすめカフェ」と検索し出てきた4つのカフェに、

ホームページに載っているメールアドレスへ履歴書を送りつけたのです。


この履歴書はドイツ式のものでもちろんドイツ語表記。


日本のように履歴書の雛形がありそこに書き込む形ではなく、Wordで学歴や職歴を箇条書きにしたスタイルのものです。


本来履歴書には顔写真以外つけないですが、

私は新卒の頃に作った日本のラテアートを見てもらいたかったので、

吉と出るか凶と出るか試しでしたが、履歴書の最後の欄に写真をあえてつけました。


私は見様見真似で作ったこのドイツ式履歴書をエージェントに1度見てもらい、修正のアドバイスももらったのですが、

当時疲弊していて修正する手間も惜しくてそのまま各カフェに送りました。

本来なら修正すべきでしたが……修正しなくても仕事は得られたので履歴書が全てではないと思います。


また、後々のドイツ生活で他の人の履歴書を見る機会があったのですが、

顔写真をつけていない人もいれば、日本の履歴書とは全く違う位置に顔写真をつけている人もいれば、

書き方も単純な箇条書きの人もいれば罫線である程度区切って書いてる人もいて、かなりバラツキがありました。


なので基本的には自由で、多少間違いがあったとしても伝えたいことが伝わるならOKなんだと思います。


↑私が実際ドイツの現地カフェに送りつけた履歴書。

なにせ履歴書なので個人情報満載すぎてほとんどぼかしになってしまいましたが、雰囲気を感じとってもらえればと思います。笑

パッと見でも日本の履歴書と全然違いますよね?

スマホのWordアプリで作成し、1番下には別のメモアプリで書いた手書きのサインを入れました。


履歴書を送った4つのカフェのうち2つからショートメールが届き、

そのうちの1つで2日間Probeをやることになりました。


Probeではスーパーでのバイトで数字に慣れていたのがとても役立ちました。

お客様に合計金額が表示されないタイプのレジだったので、

必ず口頭で読み上げる必要があったからです。


Probeを終えて晴れて採用となりました!!


↑Probeは無給だったのですが仕事終わりにドリンクをもらいました♪


働き始めてから聞いた話では、

私とは別の日本人女性がProbeに来た際、その方は英語が堪能だったそうですが、

ドイツ語の数字、しかも基本的な1(eins)とか2(zwei)も知らなかったため不採用だったという話もありました。


そのカフェではお客様の大半はドイツ語のためドイツ語で接客するべきだと考えていて、

たとえ英語が流暢でもドイツ語がさっぱりなら採用はしていなかったようです。


そのため英語ゼロだけどドイツ語を多少勉強して

スーパーで少々経験があった私は採用していただけたわけです。


ということはスーパーでのバイトがなければおそらく不採用だったのではないかと思うので、遠回りでしたがスーパーでの経験は必要でした。


ちなみに私が働いたカフェがやたらドイツ語を重視していただけで、

私が実際接客した感じ、お客様は確かに多くはドイツ語でしたが、そのほとんどは英語も話せる方でした。

私が明らかにドイツ語話者ではないのを見てわざわざ英語で話しかけてくださるお客様もいました。

観光客もほとんどは英語でした。


またジャパレス(ジャパニーズレストラン、日本人が多く働く日本食レストラン)も、

私も何件か面接を受けたりしましたし、友だちも働いていましたが、

その多くはドイツ語が話せなくても英語が話せたらOKでした。

(接客のない仕事など、内容によっては最悪日本語しか話せなくても働けることもあると思います)


日常生活の面でも私の住んでいた地域では英語がほぼ通じたため

英語しか話せない友だちも特に不便はなさそうでした。


私の感覚ですがドイツで出会った人たちで

ドイツ語しかわからない人はそこまでいませんでした。


ドイツ語がわかる=英語もわかる人の確率が高かったです。

その逆、英語がわかる=ドイツ語もわかる人は少なく感じました。


だから個人的にはドイツ語しか話せないよりは

英語が話せた方が大は小を兼ねるといいますか

通じ合える人が多く仕事の幅も広がるのではないかと思います。


が、私が働いたカフェのように

ここはドイツなんだからドイツ語が話せないと話にならん!というカフェもあるのは確かなので、

もし現地カフェで働きたいなら数字だけでも良いので勉強しておくのがベターです。


私も多少ドイツ語を勉強したとはいっても

日本で取得したのは独検5級(それも渡独7年前、その後はほぼ勉強せず)、

ドイツの語学学校ではA2クラスに入り

B1.1まで進みましたがペラペラとは程遠いレベルでした。


スーパーでバイトしてもペラペラにはなりませんでした。


でもこのカフェには採用してもらえたので、

A1レベルでも数字だけでもいいからドイツ語勉強してるというやる気を

履歴書やProbeで見せることが大切なのだと思います。


1番良いのはもちろんドイツ語も英語もどちらもできること!

話せる言語が多いに越したことはありません。

英語だけでも仕事は見つかりますが

ドイツ語も多少だけでもやっておけばかなり選択肢が広がると思います。


また履歴書につけたラテアートの写真もプラスに働いたようでした。


履歴書にラテアートの写真をつけるなんてトリッキーですが、

履歴書を見てくれた上司が日本のアニメ好きで

日本のアニメキャラのラテアートを見てくれて、心を掴めたようなのです!!


語学にハンデがあるなら尚更、使える手は使うべき!!


もし私が英語で写真なしの履歴書を出していたらきっと不採用だったでしょう。


ちなみにこのカフェは面接はなくいきなりProbeでした。

Probe当日も店長とゆっくり話す時間はなく、到着と同時にエプロンを着せられていきなり店に立たせられました(笑)

そんなこんなで私はこのカフェで残りのワーホリ期間のほとんどである9ヵ月間働くことができました。


具体的にどのような感じで働いていたのかは●生活の基本編 #9 実際にドイツで働くのはどんな感じ?】に続きます!

 
 
 

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